人の能力と個性のまとめ

人間力

 以上見てきたように、人の個性というものは、階層的で、複雑かつ微妙で、しかも能力と深く結びついていることを確認しました。その出方や現れ方によって違いがあってその人特有のいわゆる個性、持ち味、強みとなっているのです。

 態度の改善や新たな能力を身に着けることによる、よりよい行動への変容は、個性の開発・進展を意味します。また、個性を磨くことはすなわち能力の向上につながると言えます。

 人としての実績(能力・個性)は、これまで見てきたように、IQ(知:Intelligence

Quotient)、EQ(情:Emotional Quotient)、WQ(意:Will Quotient)の3つから成り立ち、これら3つを統合したものをHQ(総合的人間力、個性:Humanity Quotient

といい、これらのバランスがとても大切なのです。

 IQ(知)だけでなく、EQ(情)やWQ(意)を磨くことが大切です。特に意が重要です。情と知の成長の根幹をなすものだからです。

 真の人材育成(人間的成長)は、HQのステージをアップさせていくことといえます。

                                      

能力開発や人材育成において意欲、やる気や態度が大切だというと、地獄の特訓のようなスパルタ式の厳しい訓練を思いがちですが、人は外圧では変わりません。一時的には変わりますが外圧がなくなるとまた元に戻ってしまいます。その人が内発的にその気にならないと行動変容にまでつながらないのです。

従って、人材育成は、一人ひとりの個性を理解することから始まります。まずは、相手をよく知るということになります。

 

HQクリエイトでは、資質開発理論や個性心理学、親学理論をもとに個性分析から組織風土診断を行い、人材育成、組織活性化、人間関係改善をサポートしております。

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